外資系金融マンの読書ブログ

外資系金融マンの読書ブログ。読んだら3倍考えるビジネス書評ブログ出張版。読書の要素はあまりない。

Read 500 pages every day.

That's how knowledge works. It builds up, like compound interest.

蓮舫氏の証明書偽装疑惑で感じる官僚の待遇について

なぜ優秀な人が政治家になろうとしないのか

国籍離脱の証明書の偽造疑惑

さんざんニュースになっている蓮舫氏の国籍の偽装疑惑について。

詳しく調べていないのでどういう経緯でああなってしまったのかはわからないのだが、くだんの証明書を見ると、素人目線でも違和感があるクオリティだった。むしろこの画像こそが偽造なのではないかと思えてくる。

むろん公文書偽造はいけないのだが、偽造するにしても手口が雑すぎる。そこらへんのウェブデザイナーのほうがはるかにマシなスキルを持っているだろう。

この疑惑については、各所の公式見解を待ちたいところだ。

無能といわざるを得ない政治家には期待もない

日本は官僚で動いている国といわれる。知り合いで官僚になった人はほぼ例外なく優秀で、ほぼ例外なく日本のために働く意志のある人たちだ。

外資系金融と変わらない労働時間で、年間数百万円の賃金で働いているのだから、時間当たりの収入は察しがつく。それでも続けられるのは日本のために働きたいという強い志があるからだろう。

あえて批判することがあるとすれば、パソコンのショートカットくらいは使えるようにしたほうが作業がはかどるとは思う。こういった小手先の生産性向上については、官僚よりも外資系金融のほうがはるかに洗練されている。

一方で、政治家は優秀でもなければ志も高くない。

私利私欲を批判されることも珍しくないし、挙句の果てに国籍偽装の疑惑すら出てくるような状態だ。

嘘をつけというつもりは微塵もないが、嘘をつくにしては嘘が下手すぎる。何をするにしても行動のクオリティが低い。

私は、選挙には欠かさず行くけれどウェブ上で経歴や発言を調べて投票しに行くような参政意欲の低い有権者だ。渋谷やお茶の水、ときには丸の内で熱心に講演しているような人たちとは違って、そもそも政治家に期待していないので何が起きても苛立ちはない。

政治家と外資系金融を比べてわかる政治家の魅力

外資系金融で働く人たちの2大モチベーションは、知的好奇心と金銭的報酬だといわれる。言い方の差こそあれ、誰に聞いてもこの2つは返ってくると思う。私もそうだ。

外資系金融で働く人たちは頭がいいわけではないし、性格もちょっと変わった人が多いのだが、仕事はできる傾向がある。仕事ができる人たちがなぜ政治家を目指さないのかというと、結局のところ知的好奇心を刺激される職業に見えないうえに、金銭的報酬もそこまで高くないからだ。

政治家の待遇についてはよく知らないし、調べても信頼できそうな情報は出てこなかったのだが、おおざっぱには年3,000万円くらいらしい。基本報酬が年2,000万円くらいで、なんだかんだでもらえる額が月100万円くらいだろうだ。選挙費用も一部は自腹なのかもしれないが、基本的には事務所から出るそうである。

世間一般の年収と比べると決して安くはないが、外資系金融と比べると高くもない。公設秘書やらJR無料やらを加えても、外資系金融の中堅社員と同じくらいといったところだろうか。20代でやるなら高給だが、50歳になってやりたいと思う額ではない。

さて、知的好奇心はどうだろうか。

詳しくは知らないので間違っているかもしれないが、仕事をとおして何かを学べているようには見えない。いろんな地域の人と話ができるのは面白いと思うが、割と地元密着の政治家が多いようにも思う。

うらやましいことがあるとすれば、仕事中に読書をしていても怒られなさそうなところだろうか。ただ、金融機関でも仕事中に食べログを見ている人はいるし、ひどいときはYouTubeを見ている人までいるので何とも言えない。書き溜めたブログを下書きから公開に変えるくらいなら苦なくできる。いかんせん長時間労働なので、ちょっとくらい集中力を切らしていても仕方がないと思われる風潮はある。

結局、仕事そのもので満たされる知的好奇心の分だけ、政治家には魅力がない。

まともな政治家を追求すると官僚になるのではないか

そもそも政治家には期待をしていないので、どういう政治家が理想的なのかがわからない。もしくは逆だろう。理想的な政治家を思い浮かべることができないから、政治家に期待できていないのかもしれない。

公文書に偽装疑惑がでるような政治家がまともじゃないのは明らかだが、それではどのような政治家がまともなのだろうか。

大学生のころに受けた政治学の授業で、「よい政治家は官僚に対して腰が低く、官僚からできるだけ多くのことを学ぼうとする。国民の声にはしっかりと耳を傾けるが、決して迎合しない。法や政治、経済、社会を理解することに対して、私生活でも決して努力を怠らない。」という話を聞いた。昔のことなのでちょっと違うかもしれないが、大枠はこういう話だったと記憶している。

さて、当時は官僚の知り合いなどがいなかったのでわからなかったが、いま思うと、この「よい政治家」が「給与の高い官僚」に見えてくる。

どうせ国を動かしているのが政治家ではなく官僚なのであれば、官僚の待遇をもうちょっと改善してあげてもよいのではないかと思う。

あまり高給にすると志の低い金の亡者が集まって来るかもしれないが、少なくとも「子供の学費が足りない。塾も厳しいし、中高大は全部国公立でないと無理だ。」などと嘆く官僚がいるのはおかしいと思う。