外資系金融マンの読書ブログ

外資系金融マンの読書ブログ。読んだら3倍考えるビジネス書評ブログ出張版。読書の要素はあまりない。

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安売りしない会社はどこで努力をしているか?|マッククルーの謎

少し久しぶりにふつうの書評;ブランディング・差別化戦略の本を読んだ

「安売りしない会社はどこで努力をしているか?」を読んだ

村尾隆介さんの著書の「安売りしない会社はどこで努力をしているか?」を読んだ。どこで努力しているのか、なんとなく気になったからだ。

基本的な考え方は次のようなものだ。

  • 「どうしたらこの値段(高い値段)でも買ってもらえるか」を考える

  • 顧客に提供した価値を高めることこそが値下げを避ける手段

  • ちょっとしたことにこだわろう

とてもまっすぐで正統派の内容だった。序盤は「そりゃそうだろ」と思う部分も少なくなかったが、ところどころに「確かになあ」を思える部分がちりばめられており、すらすらとかつ有意義に読めた。

社会科見学をとおしてちょっとした特別感の演出を見つける

書籍の中に書いてあったのは、社会科見学として店舗内などを見て学ぶとよいということと、「ちょっと自慢できるもの」を提供するのがよいということだ。

この2つを合わせて考えて、店舗や製品から「ちょっとした特別感の演出」を読み取ることができれば、いろんなビジネスから学ぶことができるのではないかと思う。

マクドナルドの演出を深読み

本書の中ではマクドナルドについての話題が何度か出てきた。大規模に閉店してもなお利益を上げていくにあたって、どのような工夫があるかというものである。

それで思い出したのだが、私は、マクドナルドに対して何年来の疑問を1つ持っている。

その疑問というのが、マクドナルド店内にある広告のほとんどが「マッククルーになろう」であることだ。商品の紹介をしてもいいし、他店の広告などを請け負ってもいいはずである。*1それにもかかわらず、常に「マッククルーになろう」が広告対象なのだ。

ときおり原産地の説明が書いてある広告もあるとは言え、壁のポスターもディスプレイもトレイの上の紙もだいたい「マッククルーになろう」と書いてある。*2

私自身はマッククルーでもマッククルー経験者でもないのでわからないが、それほど人手不足なのだろうか。もし人手不足なら、売上のための広告や独立した広告収入によって時給をあげたほうが良いのではないだろうか。

もしくは、より深読みをして「楽しく働いているクルーが作っているから安心」といった(論理的には飛躍気味な)安全・安心をアピールなのだろうか。

言える範囲で事情を知っている方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいものである。

*1:マクドナルドは比較的客層が均質だろうから、それなりに付加価値の高い広告媒体となるはずだ。もちろん、飲食店の広告を打てばカニバリゼーションもあるだろうが、飲食店以外の広告ならそう言った心配はないだろう。マクドナルドのトレイの上に、QRコード付きで雑誌やウェブアプリの広告があってもそれほど違和感はないように思える。新聞の記事下広告のようなイメージである。

*2:飲み物だけ頼んで記事の書き溜めるくらいでしか使っていないので、私自身はトレイを受けとっていないのだが。