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1年で株価が3倍になった「謎の半導体企業」NVIDIAに迫る

世界最大手格の企業が「謎の」と呼ばれてしまうらしい

半導体業界の大まかな勢力図

記憶装置などではなく、主に演算装置を製造しているメーカーをあげた。

  • Intel: 言わずと知れた最強の半導体企業、CPUに強み

  • NVIDIA: GPUの生みの親、近年期待されている

  • AMD: CPUではIntelと、GPUではNVIDIAと戦う大手半導体企業

  • Qualcomm: 小型半導体などに強みを持つ大手半導体企業

  • ARM: 超小型半導体に強みを持つ大手半導体企業

半導体企業などについて書かれたビジネス書を探しているのだが、インテルについて書かれたものくらいしか見当たらなかった。最先端のビジネスを理解するのには欠かせない業界なので、引き続き探してみようと思う。

CPUとGPUの違い何なのか

半導体のテクノロジーについて詳しいわけではないので間違っていたら申し訳ないが、おおざっぱには次のような違いがあるようだ。

  • CPU: 同時に計算できる量は少ないが、1演算あたりの演算速度は速い

  • GPU: 同時に計算できる量は膨大である一方で、1演算あたりの演算速度はやや遅い

したがって、CPUというのは計算をはじめとする一般的な演算に強く、GPUは画像処理をはじめとする同時に大規模な演算を行う場合に強い。

近年のテクノロジー業界

近年のテクノロジーと言えばAIとVRだろう。

VRのほうがわかりやすいだろうからVRから説明する。VRに必要なテクノロジーは、むろん映像処理である。特に、ゴーグルをつけたときに現実かと錯覚するくらいきれいな画像を、ラグなく映し出す必要がある。

この処理のために、きわめて高性能なGPUが必要だということは想像に難くないと思う。NVIDIAが圧倒的な成長を見せている理由の1つが、この分野でNVIDIAが頼られると考えられているからだ。

次に、AIの分野がある。AIを含めた「科学技術計算」と呼ばれる分野では、膨大なデータを並行して処理し、かつ、超高精度である必要があるらしい。らしい、というのはこの分野について私がよく知らないからである。

技術の進歩とともに、GPUが科学技術計算にとって使いやすい機能・精度を誇るようになると、科学技術計算の分野でGPUが好んで使われるようになった。もとより並行処理が得意なGPUでシミュレーションなどを行うと、CPUを用いて行う場合よりずいぶん早く処理が完了するからである。こういった技術発展を背景として、研究機関などのコンピュータに使われる演算装置が、Intel製中心からNVIDIA製中心に置き換わりつつあるらしい。

この2点を背景として、NVIDIAはいまきわめて速いスピードで成長している。

もちろん、より専門的な立場からすると不備のある内容だとは思うが、企業を知って投資を考えるような文脈では、このくらいの理解があれば十分なのではないかと思う。こういった企業について調べるのはとても面白く、他産業へも影響を与えやすいので興味深い。

おまけ、NVIDIA株は高いのか

急激に成長しており、割高なイメージが強いNVIDIA株だか、PERはそれほど急激に上昇しているようではないらしい。

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注釈*1

割高感はあるが、業績も十分ついてきているように思える。

追記*2

*1:営業利益は会計年度末(1月期)のもの。株価は会計年度末からしばらく経過して業績が十分に反映されてからのもの。具体的には各年度の3月1日の終値。

*2:一部表現を修正しました。7月12日24時ころ